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2007年06月10日

『武雄三樹まいり』の祈り

●三樹まいり「人生、人類、地球の長寿祈る」

●「グローバルに考え、ローカルに行動する」。今回は、私の住む武雄市の地域づくりにあてはめて考えてみたい。

●武雄市若木町には佐賀県で幹回りが1番大きい樹木、「川古の大楠」がそびえている。実は、県内で2番目、3番目に大きい樹木も、武雄市内に現存していることはあまり知られていない。「川古の大楠」は、全国の巨樹巨木でも第5位。「武雄の大楠」が7位、「塚崎の大楠」が53位で、これら3本は、いずれも推定樹齢3000年と言わる県木のクスノキである。これだけの巨樹が、3本もそろっている自治体は他に例がなく、この地に住む人々が長きにわたって、自然を『神』と崇め、巨樹をそのシンボルとして大切にしてきた証だと言えるだろう。

●前回も紹介した地域づくりグループ「若木51世紀倶楽部」は、「長樹(樹齢3000年)で、長寿(3000年後を見据える)のまちづくり」をキャッチフレーズにしているが、この3本の巨樹を何とか武雄市全体の地域づくりに活かせないかと具体策を模索してきた。

●そして、3本の大楠の長寿(樹)にあやかり、

 ・人生の長寿(健康で長生き) ・人類の長寿(平和) ・地球の長寿(地球環境保全)
●この3つのテーマを「祈り」と位置づけ、「武雄三樹(寿)まいりの会」を結成し、祈りと、それに伴う行動を世界へ向けて情報発信し、次の世代へ自信を持って託せる地域にしたいと考えた。

●「戦争の世紀」とも言われた20世紀。そして、人類どおしで戦争なんかやっているぜいたく(?)は許されないほど悪化する一方の自然破壊の現状の中で、21世紀は「環境の世紀」とも言われている。昨今の異常気象をみても、自然界は一刻の猶予もないぐらい悪化の一途をたどっているのに、戦争は回避されるどころか、「テロ」という新たな戦争の枠組みを生み、泥沼化の様相を示している。

●そうした現状と、日本の社会がこれから迎える超高齢化社会を考えても、この3つの「祈り」を望まない人はいないだろうし、それに伴う行動はあらゆる可能性を秘めている。

●「平和運動」や、「環境保護」を訴えるアーティストが世界中から集うイベントの開催。観光産業は、「武雄三樹まいり」ツアーを企画し、地元の食材で「長寿食」を振る舞う。農業は、有機栽培で長寿食に使われる食材を中心に地域の特産として育てる。温泉は「長寿の湯」として、焼き物は、何代にも伝わるような飽きのこない長寿商品づくりを、さらに中心市街地は、さまざまな長寿商品が並ぶ時間堪能型の街づくりを。企業は環境ISOを取得し、そういう企業を優先的に誘致する。役所も環境ISOを取得するとともに、スポーツなどを絡めた健康増進を積極的に進める・・・・。という具合に3つの「祈り」は地域づくりメニューに事欠かない。

●11月3日、この3つの「祈り」を込めて、3本の巨樹を歩いて(約10km)参る「武雄三樹まいり」の第1歩を踏み出すことになった。最終地点の「川古の大楠」では、仲間が長寿食を作って迎える予定である。

(佐賀新聞ろんだん佐賀10月11日掲載 「人生、人類、地球の長寿祈る」 山田信行


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Posted by 武雄三樹物語 at 20:22│Comments(0)緑からのメッセージ
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